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新作サンプル第一便 TS-10744シリーズ到着

2020年SSのサンプルが届きました。
最初にご紹介するのはブランド10周年を祝う新シリーズ。
コンセプトは「re:product」
企画に込められた拘りあれこれ…

PROFILE

tonysame:japan 細井 礼

トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。35歳3児の父。最近の趣味はFPVドローン

tonysame:japan 高木 亮輔

1998年にキクチ眼鏡専門学校に入学し、眼鏡セレクトショップでのアルバイトを開始。卒業後の2002年眼鏡フレームメーカーに就職し、11年間勤務。2013年にトニーセイムジャパン入社。直営店勤務、営業を経て現在は商品企画を担当。




届きました。

届きましたね。

クラシック王道のスタイルに、トニーセイムらしい機能性をこれでもかと詰め込んだ、まさにうちの歴史の中で一つのアイコンであるシリーズです。

この企画は今年弊社が10周年ということで、何か節目ならではのことをやりたいということで、ここ数年で一番リクエストをいただくことが多かった「TS-10701/TS-10705」シリーズの復刻企画です。実際にはただの復刻ではなくかなりの改良と仕様変更を入れたものになりました。

ほぼ一から作った…というといいすぎかもしれないけど、そもそも
「このデザインを改めて工場の皆さんに取り組んでいただくための交渉」からでしたからね。とにかく工程が多すぎて本当に大変なメガネです…

少なくとも一般的なメガネフレームの製造工程の1.5倍はかかっています。

ただでさえ大変なのに、今回は仕様変更もかなりしましたからね。

はい。まず改良点としてはダブルリガメントの厚みの設定を変更して、より破損の少ない仕様になっています。

※ダブルリガメント
βチタンの素材特性を活かし負荷を効率的に分散するトニーセイムを代表する機能性パーツ。二箇所に組み込んでいるうちのフロント側のリガメントはU字の形状になっており、上下方向の可動域も持つ。





この上下の可動域を確保する、という考え方は、お使いいただくユーザーさんのメリットも大きいし、眼鏡店の皆さまのメリット、特に傾斜角の調整が無理なく行えるというのは大きい。うちも全てのフレームで実現できているわけではないけど、大切にしていきたい考え方のひとつですね。

使用時のねじれもかなり少ないです。ねじれに関してはオリジナルのブリッジ、SX4も久しぶりに復活です。工場の皆さんと話しても、これは本当に素晴らしいパーツだと言っていただけます。三瓶さんはやっぱり偉大です笑

※三瓶哲男 トニーセイム創業者。アイウェア業界に機能性とかけ心地という概念を持ち込み、自身の手掛けるアイウェアブランドを国内屈指のポジションに育て上げたのち、トニーセイムを立ち上げる。



ブリッジの強度を高めることを目的に、「しなやかに」動く機構を持たせてますからね。しかもさりげなくマンレイ山風デザインになってるし…

クラシック、ビンテージ好きな人は「おお!」となるディテールですよね。歴史あるデザインと機能性が融合しています。

※マンレイ山の説明

ブリッジデザインの名称。ブリッジからクリングスアームまで一つのパーツで構成されているデザイン。TS-10744シリーズは厳密にはブリッジとクリングスパーツが分かれているため、マンレイ山では無いが、“意識している“ことがはっきりとわかるこだわりのデザイン。




ただ全体としてはかなり雰囲気は変わりましたね。

フレームの佇まいとしてはフロントカーブの設定を変更したのが大きいと思います。よりレンズのチョイスがしやすくなるように、3カーブベースになっています。

メタルフレームのリムは前回と同じもの。ただこれも結構珍しくて、昔からあるアーカイブの中から、他社が使っていないものを選び、あえてβチタンで特注、再生産したんだよね。

はい。さらにそれに合わせて、智とテンプルの模様はフロントリムのデザインに合わせてオリジナルで作成しています。

この辺のこだわりも感じ取ってもらえればうれしいけど、まぁ言わないと伝わらないのでここで言いました笑 色もトニーセイムらしいチョイスになったよね。この辺なんか喜んでいただけるんじゃないかなー

弊社オリジナルの生地「DPシリーズ」です。この生地自体、通常の2倍の工程がかかっています。

※DP
Double Processの略 通常の2倍の工程を経て作られるトニーセイムオリジナルのプラスチック生地シリーズ

https://www.tonysame.jp/features/s-light/





2013年から3年ほど使っていた「カープカラー」。未だに「もう作らないんですか?」って聞かれますからね。あのインパクトをもう一度この生地で感じていただきたい。今回はトリコロール。

全て国産の生地にすることによって高い透明感からくる美しさと、硬さによるフロントの強度、そちらも向上しました。

もちろん海外メーカーの発色も素晴らしいけど、今回の企画はこのチョイスで間違ってなかったと思いますよ。

デザインとしてはトラッドに忠実なバランスで組んでいます。
メタル2型、コンビネーション2型ですが、実はそれぞれのボストンシェイプのみレンズシェイプの変更を行いました。やはりここ数年のボストン人気でバリエーションも広がって、選ばれる方が増えました。当時(2014年)はクラシック好きな人に向けたシェイプでしたが、今回はより多くの方にかけていただけるすっきりとしたシェイプを意識しました。

当時はまだまだ「好きな人がかけるもの」って感じでしたもんね。
今は完全に定番になってるから、この機能性とデザインをあえて復刻する意義は大いにあると思うなー。早く皆様に見ていただきたい!

4月以降順次ご紹介、発送は5月を予定しています。

こちらをご覧いただいたお客様、 ご期待くださいませ!


tonysame: 2020SSコレクション
TS-10744シリーズ

TS-10744 49◻︎19 天地41 ¥39,600
TS-10745 50◻︎18 天地33 ¥39,600
フロント:βチタン チタン 
テンプル:ベータチタン チタン アセテート

TS-10746 46◻︎19 天地39 ¥41,800
TS-10747 49◻︎19 天地36 ¥41,800
フロント:アセテート βチタン チタン 
テンプル:ベータチタン チタン アセテート