2026SS New Collection “Light Flow”
2026.06.25

tonysame: japan 細井
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。40歳3児の父。ビザールプランツ(珍奇植物)にはまり、海外から個人輸入したりしている。

tonysame: japan 塚本
メガネのデザインをメインに販促物やディスプレイなども担当。
最近はルービックキューブにハマってます。
今回は新シリーズですね。Light Flow。
HD Collectionの流れを受け継ぎながら、新しい表現として立ち上げたシリーズです。
細く繊細なラインの流れと軽さを表現したシリーズ名と共にデビューです。

TS-10790-590(上) TS-10790-593 (下)
お客様は「HD Collectionの新作?」と思われた方も多いようで。
そう言われる方は多いと思います。実際に設計思想としてはかなり近いですから。
ですよね。細いし、軽いし。ぱっと見は同じ流れに感じる。

TS-10791-595
ただ大きく違うのは素材ですね。これまでHD CollectionではHD Acetateを使っていました。今回は通常のアセテートを採用しています。
HD Acetate: 高密度アセテート 一般的なアセテートよりも強度の高いアセテート
普通に考えると逆行しているようにも聞こえますよね。
そうですね(笑)。HD Acetateは高密度で非常に硬く、細く仕上げることが得意な素材です。一方で通常のアセテートは同じように細く見せることが簡単ではありません。
でも実物を見ると全然そんな感じしないんですよ。これまでのHD Collectionと同等に見える。
そこはかなり苦労して実現した部分です。フロントシェイプのラインや断面形状、細かなカッティングをひとつずつ見直しています。
結局、素材任せじゃないんですよね。

そうですね。細く作ること自体が目的ではなく、細く見えて美しいことが大切なので。どこを削り、どこを残すか。何度も調整しています
Light Flowって名前もまさにそんな感じですよね。線が流れるように綺麗。
軽やかさと自然な流れを意識しました。掛けた時にフレームだけが主張するのではなく、お顔と一体になって見えるようなデザインを目指しています。
トニーセイムの期待されるデザインとしての細さ、軽さはしっかりと表現できています。
それに加えて、今回の一番大きなメリットって実はここですよね。カラー。


まさにそこです。HD Acetateは非常に優れた素材ですが、生地の選択肢はそこまで多くありません。
毎シーズン新しいアセテート生地はたくさん出るんですけど、HD Acetateは限られるもんね。
そうなんです。通常アセテートを採用することで、使える生地の自由度が一気に広がります。
デザイナーとしては嬉しいですよね。
かなり嬉しいです(笑)。色の重なりや透明感、tonysame:らしいニュアンスカラーなど、これまで以上に表現の幅が広がります。
今回も面白い色が揃いました。

例えばTS-10789-588。ブラウンをベースにブルーのラミネートを組み合わせています。正面から見ると落ち着いた印象ですが、角度によってブルーが見え隠れすることで独特の奥行きが生まれます。
この色はすごくtonysame:らしいですよね。カラフルなんだけど、ちゃんとまとまっている。
掛けると意外と顔馴染みも良いんですよ。ブラウンの柔らかさとブルーの清涼感のバランスがとても綺麗だと思います。
細井:僕はTS-10790-593も好きですね。

ブルーパープルのグラデーションですね。これはLight Flowらしい軽やかさを感じるカラーだと思います。見る角度や光の当たり方によってブルーにもパープルにも見える。単色では表現できない奥行きがあります。
これも派手そうに見えるんですけど、実際掛けると上品なんですよね。
グラデーションによって色の境界が自然につながっているので、見た目以上に掛けやすいカラーになっています。
あと今回、個人的に一番気になっているのはTS-10791-596かな。

ワインレッドとグリーンのミックスカラーですね。かなり挑戦的な組み合わせに見えるんですが、不思議と調和しているカラーです。
最初サンプル見た時は驚きました(笑)。でも掛けるとちゃんとtonysame:なんですよ。
ワインレッドの深みとグリーンの透明感が重なることで独特の表情が生まれています。見る角度によって印象が変わるので、長く楽しめるカラーだと思います。
あと今回のポイントとしてはもうひとつ。リガメントですよね。

Ligament:リガメント トニーセイムを代表する機能性パーツ βチタンの板状のパーツで、バネ性を持つ
そうですね。見た目では分かりにくい部分ですが、実はかなり改良しています。
もともとトラブルが多かった訳じゃないんですけどね。
全くそうではありません。ただ、もっと良くできるんじゃないかという発想です。
うちらしいですね(笑)。
具体的には、ロー付けの方法を見直して、さらに負荷に強い構造へブラッシュアップしています。
見た目にはほとんどわからないですが。
お客様からすると見えない部分なんですけど、こういう積み重ねが掛け心地や安心感につながるんだと考えております
。
今回、HD Collectionの後継というより進化版ですね。
思想はそのままに、より自由に、より豊かに。そんなシリーズになったと思います。
軽くて綺麗で、掛ける人の日常に自然に溶け込む。Light Flowという名前にぴったりですね。
ぜひ実際に手に取っていただいて、カラーや細部の作り込みまで見ていただけたら嬉しいです。