special voice vol.03 薄くて軽いまるでシートのようなメガネ。バーチカルアセテートライト。

本日ご紹介するのはバーチカルアセテートライト。カットによって創り出す、圧倒的に薄く、軽いプラスチックフレームに施された光学的な安定性を確保するための工夫とは・・・

株式会社キクチメガネ商品部MD 柳生源喜

株式会社キクチメガネ商品部MD 柳生源喜
2004年入社、2010年から商品部に配属され、ブランド/OEM/SGと担当の仕事をこれまでに一通り経験し、今年で10年目を迎える。仕事と家事、育児に追われる今年不惑？の40歳

tonysame:japan 細井　礼

トニーセイムジャパン代表取締役社長。
2013年、当時トニーセイム直営店のスタッフだった頃、会長から急に卸の営業への異動を命じられる。そしてキクチメガネさまの担当になり、右も左もわからず、沢山ご迷惑をおかけしながらキクチの皆さまに育てていただき現在に至る(未だ日々勉強させていただいております…)

さて、今回はバーチカルアセテートライト(以下 VAL)についてです。

弊社でもなくてはならないシリーズに成長しました。

ありがとうございます。
今回全店展開でご採用いただいたのは、TS-10618とTS-10191Rです。
新色も良いバランスだと思います。

改めて、VALの魅力は？

「軽さと色」です。

正面から見ると一般的なアセテートフレームと大きく印象は違いませんが、上面から見ていただくと、かなりギリギリまで薄く削りだしているのがお分かりいただけると思います。

ただし、必要なところには厚みを残しているんですよね？

笑
先に言わないで下さいよ笑

はい。フロントの逆ぞりを防ぐためにブリッジ～ブリッジ脇にかけた部分と、智元には厚みを残すことによって強度を保っています。

鯖江の職人さんが「これは鯖江ではなかなかできない」って言ったんですよね？

柳生さん！私のパートを取るのやめてください！

何回も聞いてるから覚えちゃいましたよ笑

確かにアセテートだけでここまで薄く削って、フロントが安定しているメガネはなかなか見ないです。

・・・はい。
あとは何かありますか？説明お願いします。

トニーセイム全体で言えることですけど、クリングス＆パッドにこだわっていますよね。

説明放棄しないでちゃんと説明してください笑

・・・了解しました。
パッドは体温感知型の素材で、35度前後で若干柔らかくなり、お鼻の凹凸に沿ってくれることで、ずれにくく、跡にもなりにくいパッドです。

クリングスアームはアルファβチタンを使用したオリジナルのクリングスです。調整のしやすさと適度なクッション性を両立しています。

どちらもオリジナルのパーツというところに、トニーセイムのかけ心地に対する真剣さが表れてますね。

ありがとうございます。

最初に、軽さを出すために、削り出しているとお伝えしましたが、カットを入れることでデザインにも影響があります。

この写真はあえて光を当ててみました。

白く線が入っているところですね。
リムの表面からもカットが入っていると。

はい。この表面のカットによってさらに体積は減るのですが、それと同時に立体感と、光の反射による高級感を加えています。
このカットのラインは毎回フロントデザインによってかなり試行錯誤して決めています。

なるほど。
全体が薄くなることによってアセテート生地の色も映えますね。
新色は相談しながら決めましたけど、やっぱり実物が良いですね。

さりげなく個性を表現できる良いカラーですよね。

トニーセイムの定番の機能性パーツ「リガメント」をテンプル内部に組み込んでいます。芯金まで一体のβチタンパーツですので、破損の可能性はかなり低くなります。

フレーム自体の軽さと、リガメントの柔軟性で、本当にこのフレームの軽さを体感できますね。
店舗の皆さんは、とにかくかければ魅力の伝わるフレームなので、ぜひ接客のファーストチョイスにしてください！

よろしくお願いします！