voice

tonysame: めがね堂 special voice Part.4

めがね堂 西田 彰宏

2007年に、33歳でめがね堂を開業。当初はセット販売を中心とした構成だったが、こだわりのあるブランドを主力とする方向転換を2012年に行い、今に至る。
息子の影響でバス釣りを始めたが、さっぱり釣れず、海釣りに変更。お客様からアドバイスをもらいながら精進中。

tonysame:japan 細井 礼

トニーセイムジャパン代表取締役社長
視力は良いものの、地元大阪の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。36歳3児の父。趣味はfpvドローンとアクアリウム

さて、こちらのスペシャルvoiceも4回目ですね。

よろしくお願いします。

今回も西田さんのブログの記事からの流れの内容にさせていただこうと思っています。

では、Celluloid Collectionですかね。

TS-10750

はい。
またまたがっつり語って頂いておりましたので、気になっているお客様も多いのではないかと思っています。

そうですね。私が個人的にセルロイドという素材が好きということもあって、ブログにも熱がこもったかもしれません笑

やはりメガネ好きというか業界の方にはセルロイドファンが多いですよね。

そうですね。私もメガネの素材の中では一番好きです。
ただトニーセイム のセルロイドコレクションは他社のアプローチとは少し違いますよね。

TS-10750-黒斑

はい。一般的に「セルロイド」という素材を使用する際には、艶感や独特の色彩といった見た目の特徴を生かすために、太めのデザインのものが多いと思います。

「職人」シリーズのようなものが多いですね。

はい。トニーセイムも、もちろん見た目の美しさは活かしていますが、それと同時に「硬さ」にも注目したもの創りを行なっていて、フロント正面のラインを極限まで薄くしています。

ここまで薄いものは見ないですよね。
職人泣かせですねー笑

TS-10750-茶桜笹

はい。。。最初は「こんなのやったことないから無理です。折れると思います。」と言われました。。。

実際はどうなんですか?

構造の問題で、フロントが折れる、切れるということは全く無いですね。
そうならないように全体の厚みのバランスも考えていますし、リガメントが効いていると思います。

テンプル内側に組み込まれたリガメント

そうですね。かけ心地も抜群です。
メタルテンプルは調整の難しいものも多いですが、こちらのコレクションはきちんと調整できる印象です。

ありがとうございます。テンプルに関してはまさに「調整ができ、かけ心地の良いメタルテンプル」を目指して開発しました。

ちょうどこの企画の開発をスタートさせたのは2015年頃なんですが、海外を中心にメタルテンプルがトレンドになっていて。

色々なブランドが創っていましたよね。

はい。私たちも色々な商品を研究しましたが、どのメタルテンプルも調整の難しさをクリアできているものは非常に少ない。と感じていました。

そこでトニーセイムのテクノロジーでこれまでにないメタルテンプルを創ろう。ということで企画をスタートさせました。

具体的にはどこが難しかったんですか?

一つは、このシンプルな外観に合うリガメントの設計、
もう一つはテンプルの曲げ部分です。

なるほど、確かに外からは全く見えないようにデザインされていて、
このテイストにはぴったりなデザインに仕上がっていますね。

曲げ部分にはどういう工夫がしてあるんでしょうか?

チタンのテンプルはそのままでは硬くて曲がらないので、「熱なまし」という処理を行うんですが、
この温度設定について、一般的な設定をゼロから見直して、オリジナルのレシピを組んでいます。

普通はこんな細かい部分は工場任せなところが多いのですが、この設定一つで「硬すぎる」、「柔らかすぎる」ということが起きてくるので、工場と協力して最適なレシピを創りました。

オールチタンのメタルテンプル テンプルエンドに太さを持たせることで、全体の重量バランスを整える役割も

熱なまし:  金属に適切な熱を加えることで素材を柔らかくし、加工性をあげたり、曲げやすくする処理

なるほど。それは確かに大変そうですね。
具体的にはどのような温度設定になっているんですか?

西田さん・・・

はい?

そこは企業秘密です笑

なるほど・・・笑
そうですよね・・・笑

ただ、その結果生まれているかけ心地は、きちんと調整してご使用いただければ必ず伝わりますので、
ぜひめがね堂さんでお選びいただきたいシリーズになっております!

しっかりおすすめしていきますね〜

よろしくお願いいたします!