
tonysame: kikuchi 2022SS Special Voice part.3
2022.05.16
ここ数年で定番となったセルロイドコレクション、代名詞的なアセテートライト。
どちらも今の空気感をしっかり感じていただけるバランスでお届けします。

株式会社キクチメガネ 商品部課長 柳生 源喜
2004年入社、2010年から商品部に配属され、ブランド/OEM/SGと担当の仕事をこれまでに一通り経験し、今年で12年目を迎える。仕事と家事、育児に追われる41歳

tonysame:japan 細井 礼
2013年、当時トニーセイム直営店のスタッフだった頃、会長から急に卸の営業への異動を命じられる。そしてキクチメガネさまの担当になり、右も左もわからず、沢山ご迷惑をおかけしながらキクチの皆さまに育てていただき現在に至る(未だ日々勉強させていただいております…)
やっちゃいましたね。細井さん。。。
えぇえぇ。。。何でしょう柳生さん。。
前回もそうでしたが、まさか今回もとは。。。
大変申し訳ございません。(何のことだかわからないがとりあえず謝ろう。。)
いやー今回も凄く良いです。
はい?


セルロイドコレクションの新型ですよ!TS-10753とTS-10754!
フェア序盤で早速すごく売れています!
。。。はい泣
ありがとうございます泣(柳生さんのいつものこの感じ本当に心臓に悪い。。。)
今回の2型はどういった経緯でデザインされたんですか?
実は最初に企画したのはTS-10754なんです。
大ヒット品番のTS-10734を超えるものを創ろうと、試行錯誤しました。

似ているようで似ていないですよね。
天地少しが深いですかね。
そうなんです。当時、TS-10734は「初めてボストンシェイプをかける方、かけたい方」に届いて欲しいという願いを込めて、極力天地を浅く、丸さも抑えてデザインをしたんですね。
確かにそうですね。言われてみると、全然丸くないです。
そして、今その次を目指すとしたら、レンズはもう少し丸みがあって良いし、
天地も広げても、皆さま抵抗は無いのではないか?と考えました。


確かに。この手のボストンシェイプはもはや定番ですからね。
はい。そうしてデザインしたTS-10754に対してTS-10753は、「リラックス感」を意識してデザインしています。
「リラックス感」。
こちらのコレクションのスクエアというとTS-10733やTS-10751が定番なんですが、
どちらも、横長スクエアの印象だと思います。


そうですね。どちらかというとカッコ良い感じ。
そうなんです。それに対して新型のTS-10753は縦幅も、横幅もしっかりと取ることで、
良い意味での抜け感というかリラックス感を感じるシェイプを目指しました。


公式webサイトのトップ画像。。。まさにそれを表現してますよね笑
はい笑
これくらい生活に寄り添ったもので良いと思ってます。

なるほど。伝わりました笑
そしてアセテートライト。こちらも久しぶりですね!
はい。トニーセイムの代名詞と言っても過言ではないシリーズです。
今回はベストセラーモデルであるTS-10535、TS-10536の2型を新色で発表いたしました。
良い感じですね。透け感も綺麗です。
どこの生地ですか?

はい。マツケリ社のM49 バイオアセテートです。
昨年も使われていましたよね。
はい。環境負荷や生産者の健康被害を低減できる素材として注目を浴びています。
ただ、今回アセテートライトに使用したのはもう一つ理由がありまして、
実は素材自体が固くてコシがあるんですね。
その分丈夫でアセテートライトには最適だということですね。
そうなんです。そのあたりも考えてチョイスしています。
あと、意外と知られていない点が2つあると思っています。
と、言いますと?
まず、リム内側の山の高さなんですが、耳側の下側は少し山が低くなっていて、レンズの脱着がしやすくなっています。

ほう!そこを最初に外す(最後に入れる)ことで脱着がしやすくなるんですね!
そうです!あと一つは、幅の調整について。
テンプル芯がねのこの部分をプライヤーで潰す事で幅が狭まります。


勉強会でも拝見しましたが、ちょっと締めるだけで結構幅は狭まってましたよね。逆に広げる時はどうするんですか?
はい。先ほど潰した部分を押し広げるような感じで、外に力を入れていただけると広がります。
あくまで付け根(フロント側)を意識してください。
テンプル側に力を入れると、リガメントの部分を広げる事になってしまいます。

なるほど。特に幅を狭めるのが難しいという声が多いですので、この方法は有効ですね。
はい。この辺りも含めて、ご提案進めていただけますと幸いです!