tonysame: キクチメガネ スペシャルトークセッション Part.1
2024.10.28

株式会社キクチメガネ 犬山店 中島店長
キクチメガネ社歴32年、メガネ屋としてのこだわりは、お客様がまだ出会っていないタイプのメガネを提案すること。
妻と二人暮らしで趣味は旅行&食べ歩き。

tonysame: japan 細井 礼
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。40歳3児の父。
それでは中島さん、よろしくお願いいたします!
よろしくお願いいたします。
日頃から、トニーセイムジャパン社外アドバイザー、ありがとうございます!笑
ちょっとふざけすぎたかな?笑
いえいえ、本当にトニーセイムのブランド創業当初から、色々と勉強させていただいておりますので!
微力ながら、応援させていただいております。
今回のスペシャルボイスは、Ver.1ではそんな犬山店 中島店長を、Ver.2ではイオンレイクタウン 可知店長をお招きして、お話をお伺いしていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
早速なんですが、中島店長とトニーセイムの出会ったころのことから教えてください。
アピタ富士吉原店の開店当時(2011年)、「ドレスコード」を導入してもらい予想通り良く売れたんです。
が、急にメーカーサイドが生産中止でブランド消滅という考えもしなかった事態になりました。
なんと。。。
そこで、富士吉原店としても代わりとなり得るブランド導入が急務であった中でのtonysame導入でした。
当時の柳生課長には感謝です。
そんなタイミングだったんですね。知りませんでした。
導入当初の評判はどうだったんでしょうか?
トニーセイムは導入のタイミングから、評判も良かったです。
「ただの普通」ではなくて、「普通なんだけどちゃんと特徴がある。語れる商品」。
最初は中国人向けの大きなサイズが多く、完成品というよりは未完成品という印象でしたよね。
ただし、「三瓶哲男氏」が手がけたブランドというところに、ワクワクしていました。
私も三瓶さんからお声を頂いて入社しました。
ただ、想像していたのとは全然違って笑 まさに試作品、試行錯誤という状況だった。
すでに中国ではメガネは沢山製造されていたが、メガネを作ったことの無い工場で製造を行うという、まさに0からのスタートだったんですよね。
壊れましたよねぇ。。
はい。私も入社当初は取引先の方々からご連絡を頂くことも多くて、苦労しました。
その頃から、キクチメガネの皆さまからは沢山アドバイスを頂いてきました。
商品も少しずつ改良されていきましたよね。
私たちも富士吉原店の中軸になり得る商品として、拡販に努めました。集計をする様になった最初の結果発表で、全社No.1の販売数だと当時の柳生MDから連絡があり、マスエリア外の店舗としては誇らしい気持ちと、ビックリしたのが当時の感想。
それが今ではキクチ全店で展開をしているわけですが、トニーセイムのようなブランドが全店の店頭に常にあるということは、特別なことだと思うべき。ひと昔前では、考えられない状況だと思います

2018年当時のアピタ富士吉原店(現 ドン・キホーテUNY富士吉原店)
壁面一面がトニーセイムコーナーとなっていた。
弊社も、最大のパートナーとして、キクチメガネさんにコミットしてきたという自負はあります。商品の品質やデザインについても、森社長をはじめとする皆さまと、常に意見交換をしながら、高めてきました。
まさにキクチメガネの全社員が、社外アドバイザーでしたね笑
その通りです!
そんな中、当時は常に富士吉原店がトップでした。どういった取り組みをしていらっしゃったんでしょうか?
特別なことはしていないが、今では当たり前になっているフェアの際には個人目標を押印タイプで掲示して進捗管理して、
店全体では「日めくりカレンダー方式」で販売者がめくると今現在の本数が分かるみたいな。
そんな事をしながら、必ず達成するという意識は持っていましたね。
以前、「接客後、トニーセイム以外のフレームが売れたら、なぜトニーセイムが売れなかったのか検討会が開かれる」と聞いたことがあります。。?!
検討会というか反省会?何故、tonysameで決まらなかったのか?トニーセイムのバリエーションであれば、老若男女問わず提案ができるよねと。
まずはお客さまに最適な1本をtonysameの中で探し出し、渾身の1本をご紹介する!
私が販売を見ていた時のみ実施可能でしたが、選択した商品を担当者から聞き出し店メンバーでそれが最適であったか?みたいなことを話し合っていましたね。
すごいですね!!そこまでしているお店は聞いたことがありません。。
tonysameが好きで、可能な限り1位をキープしたい気持ちに加えて、キクチメガネには沢山の「営業目標」があるんですよ。
そういったものをバランスよくしっかり達成していくためには、高額品ばかり勧めるというのでは続かない。
静岡は「眼鏡市場」のおひざ元みたいなエリアで、当時富士市内だけでも3店舗もありましたから、場合によっては離反顧客を生むことにもなります。
2万円台~4万円台まで価格帯別の商品ラインナップがあり、デザインもバリエーション豊富で全てのお客さまに
ご提案ができる。それがワンブランドでできるのは、トニーセイムしかないんですよ。
そういった側面もあるんですね。。
年2回ちゃんと新作が入って来て、しかも、トニーセイムでちゃんと前回のフレームとは違う提案ができる。結果、リピーターも多い。富士吉原店時代はお客さま自らtonysameのインスタ等をフォローされていて、我々よりも情報がタイムリーだった事も。そういうお客様には普通では満足されない事もあるので、絶えず新鮮な提案を心掛けていました。

2024AW New Model TS-10780 上から 801,812,815
今いらっしゃる犬山店のお客さまは、また違った客層ですよね?
客層も違うし、SC店やモール店には有名ブランドフレーム等、商品も沢山集まるが、路面店はそうはいかない。
ラインアートや、キクチオリジナル商品やブランドオリジナル(セット商品)がメイン。
そんな中で、トニーセイムを勧めて「こんなフレーム紹介してもらったの初めて」とお客さまに言われたら
正直、心の中でガッツポーズですよね!
そういうお店の顧客はどちらかというとコンサバなフレームを好まれる印象があります。
色々なお客さまがいますが、提案の仕方を工夫すれば、年配の方にもtonysameは売れます!
例えば・・・
老眼鏡を購入希望で来店された80代女性のお客さま。今までは、ごくごくノーマルなメタルフレームを使用しています。
処方箋で作成希望で、度数は左右共に+4.00D。
そんなお客さまに小ぶりなレンズサイズ50Φ以下のカラーの目立つセルフレーム(当時はTS-10618-180を提案)
を「メガネを掛けていないときは、手元がぼやけて見えにくいので、こういうはっきりしたカラーの少し太めのフレームにされると、そういう時に見つけやすいですよ!」
外出先でもそんなメガネをさりげなく掛ければ、お洒落です!
普段仕事をしていて「可愛くてお洒落な老眼鏡無いの?」と今現在使用している既成老眼鏡を見せてくれるお客様いますよね?
そういう場面に限って意外と、的を得た老眼鏡だったりしませんか???
そういう事です!!!
手元が見えにくいお客さま、メガネを見つけやすいための提案ですか!それは私たちメーカー側では考え及ばない提案ですね。勉強になります。
よろしければその他にも、具体的な提案方法などご共有いただけますか?
結果を残すには、どんな年齢・性別でもファーストチョイスでtonysameを見せることが一番大切です。
その上で、tonysameだけではありませんが、お客様にとって最適なメガネを売っていくには戦略的な見せ方も必要。
といいますと?

V-cutだったら、一般的なアセテートフレームをかけてもらえば(ブランド名はあえて言いませんが・・・)、
必ず重さや圧迫感を感じる。あえて、そういったフレームをかけてもらったあとに、V-cutをかけさせれば、ほらね!。
という感じに。
低価格のフレームから、より良いフレームを提案していく際にも、そういった比較をしながらの提案は有効ですよね。
そう。あとは熱をもって語れるかどうか。特にプレミアムのコレクションには、シリーズごとに価格に見合う機能性と質感が充分ある。

2024AW New Model TS-10781 上 806 下 808

2024AW New Model TS-10782 左 561 右 light trail
語れる。というのは私もとても重要だと思います。
ブランド名、価格、だけで購入されたのではなく、そのお店、そのスタッフさまから買ったという意識付けを、しっかり語って行うことで、次回もこの人から買いたい。という気持ちをもって頂くことが大切ですよね。
そうですね。tonysameに限っていえば、正直なところ、V-cutやNew Waveが良すぎる、というのは否めない。
が、それ以上を求めるお客様が沢山いるのも事実なので、違いをしっかり語っていくべきだよね。
ありがとうございます。
最後に、今後のトニーセイムに何かリクエストはありますか?
以前からお伝えしていますが、tonysameといえば「色」。
私もIOFT等で新作を見るたびに「ビビットなグリーン:バッタ色」を出して!と
何度もリクエストしましたが、なかなか出会えていません。
以前はtonysameと言えば!でお馴染みの「carp」がありました。
非常に斬新でありながら今まで出会ったことが無い色で,当時は大変お客様からも
好評だったカラーです。最近の生地は少し大人しい印象なので、tonysameらしい
新しい生地が見たいです!

TS-10502-Carp
そうですね。私たちもよりオリジナリティの高いカラーを求めて、オリジナルのアセテート生地の開発を進めています。
今回の新作ではその第一弾、「light trail」を発表しました。

見ましたよ!なかなか良い感じ!
でも、もっと派手でも良いんじゃない??笑
ありがとうございます、もっと派手!承知いたしました!
中島さんはキクチメガネの中でもちょっと特殊な方なので…あまり鵜呑みにしてはいけないとは思いつつ、「トニーセイム最近丸くなったね。」と言われないように、攻めていきますね!
今回はどうもありがとうございました。
期待してますよ!
こちらこそ、ありがとうございました!