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トニーセイムの豊富な商品バリエーション。その根底には、「一人でも多くの方々に私達の考える良いメガネを届けたい」という想いがあります。私達のもの創りのプロセスは、例えば「デザイナーズブランド」のように、一人の人間のアイデアによってメガネを形にするというプロセスではありません。メガネをおかけになる方々の思いに耳を傾け、時にはそういった方々と「コネクト」し、直接的な対話を通じてニーズを察知し、一つ一つ形にしていく。
その結果生まれた豊富な商品バリエーションは、それぞれに込められた想いとストーリーがあり、一つ一つのコレクションがまるで独立したブランドのような熱量を有しています。

Acetate Light

Acetate Light

業界の常識を打ち破ったフロントリムに、
美しいアセテートの色彩が踊る横顔。
ほら、気持ちも明るく、軽く。

トニーセイムのアセテートライト。2013年に発表し、これまで発表したモデル数は37型。トニーセイムの代名詞ともなっているシリーズ最大の特徴は、正面視約1mmの圧倒的に薄いリム。アセテートフレームでリム1mmと聞くと、「???」となってしまう方も多いのでは?なぜなら一般的なプラスチックフレームはリムの内側に溝が彫られている。その溝は大抵0.7mm前後。1mmのリムに0.7mmの溝。1.0-0.7=0.3 これでは流石にリムがプチプチ切れる。それをクリアするために生み出した「逆転の発想」。リムに「溝を彫る」のではなく、リムに「山を立てる」。そう、つまりTリムなのです(エンドユーザーの方はわからない言葉かもしれません。知りたい方はお近くの眼鏡店へお願いします)。
切れ目なくリム全周Tリムのアセテートフレーム。私は他には見た事ありません(私が知らないだけかもしれません)。簡単に言いましたが、最薄部1mmのリムを量産する。これは本当に難しいのです。今のところ鯖江でもこのフレームを形にできるのは1社のみ。秘密は秘伝の磨きにあります。この薄いリムを変形させることなく磨き上げる。実は削るより磨くのが大変なフレームなのです。さて、このデザインが生み出す様々なメリット。まずは①圧倒的に薄い見た目。まるでメタルフレームのように薄くすっきりとしたデザイン。
これまでメタルフレームしかかけることが出来なかったお客様も、これなら大喜びです。いつも通りメタルフレームを探しに来たのに、気づいたらアセテートライトを選んでいた。そんな人が続出しております。そして②は軽さ。ここまで薄く削り出したので、フロントの重量は約50%軽くなりました(当社比)。「メガネは軽く感じる方が良い」に異論はないはず。そして③は厚み。「厚み?薄いんじゃないの?」はい。実はこのフレーム厚いんです。何がというと奥行き。リムの奥行きは約6mm。横顔は実はしっかり。アセテートの色や柄が嫌という程楽しめます。さらに度付きのレンズが入った時には・・・わかりますよね?厚みが隠れるのはもちろん、Tリムにはめ込むためのナイロールカットしたレンズは渦も目立ちにくい。。。。本当に美しい仕上がり。

トニーセイムのAcetate light。届けたいのはあなたです。

S-light

S-light

お顔に乗せればまず驚く。
その軽さとフィット感。
トニーセイム のスーパー(=S)ライト(=light)なコレクション

トニーセイムのS-light(エスライト)。名前についたSは「Superスーパー」のS。つまりスーパーライトという名を持つシリーズです。スーパーってなんだか凄そう。そんな気がしませんか?気になった方はとにかくお顔にのせて欲しい。必ず、あなたは驚きます。そう、実は「Surprise 驚き」のSでもあるのです。トニーセイムの軽いフレームと言えば「アセテートライト」 があります。あんな大ヒットシリーズがあるものだから、開発のハードルはとてもとても高かったです。

「アセテートライトと比べると重いね」そんな意地悪なことをいう人はいないとわかっておりますが、それでも比べられることは必至。そんな思いで開発を進めたら、なんととんでもなく軽く感じる装用感が出来上がりました。秘密はニューウェーブ(チタンブロックにスリットを入れた機能性パーツ)と、リガメント(ベータチタンの板バネパーツ)を組み合わせたハイブリッドパーツ。2箇所の可動部が圧倒的な軽さと、適度なフィット感を両立します。私たちも店頭でお試しになったお客様の反応がうれしくて、接客の際にはまず最初におすすめすることの多いシリーズになりました。
ちなみにこのハイブリッドパーツ、エンドユーザーの方々だけではなく、眼鏡店の皆様にもお喜びいただけるポイントが。それは、なんと傾斜角や幅の調整がこのパーツで自由自在にできるということ。しかもテンプルのメタルパーツにロー付け箇所が無いものですから、破損の可能性も低く抑えられているというわけです。さらっと言いましたが、「テンプルで使っているメタルパーツにロー付けが無い。」自分で言うのもなんですが、これって実は結構凄いこと。特にフロントの埋め込み丁番とニューウェーブパーツは一体成型で作るために特殊な治具を用意し、効率よく生産する体制を整えました。ニューウェーブパーツに入ったスリットも、なんどもなんども職人さんと打ち合わせを繰り返し、最適な深さ、幅、角度を見定めました。結果的に生まれた極上の掛け心地。ストレスのないアイウェアライフを「S-light」はお約束いたします。

トニーセイム のS-light。届けたいのはあなたです。

Celluloid collection

Celluloid collection

セルロイド=地味なんて誰が言った?
トニーセイムのセルロイドシリーズには、色の楽しさが詰まっている。

セルロイド。メガネでは古くから使われてきた素材です。独特の発色と艶感が魅力で愛好家やセルロイド専門のアイウェアブランドなんかもあります。トニーセイムがセルロイドに興味を持ったのは2016年頃。セルロイドは見た目の魅力の他に「硬い」と言う特徴もあり、その硬さを生かして細いフレームが出来ないか?と考えたことがきっかけでした。ただその時に頭をよぎったのは「地味か?」と言うこと。セルロイドと言えばレトロテイストなフレームにはぴったりなブラック、ブラウン、グレーなどの落ち着いたカラーのイメージ(皆さまはどうですか?)。

「色のトニーセイム」なんてありがたいお言葉をいただくこともある私たちとしては、「地味」なコレクションを創るわけにはいかない。そこでセルロイドの生地のバリエーションを調べて見たところ・・・ありました。カラフルな生地。他のブランドさんではあまり使われておりませんが、トニーセイムにぴったりの美しいカラーが沢山。早速企画をスタートさせました。目指したのは「細く繊細で美しいクラシックスタイル」。リムはこれまで工場ではやったことのない薄さに挑戦していただきました(工場の皆さま、いつも無理ばかりお願いして申し訳ありません)。
こうして生まれた、これまでのセルロイドフレームにはない顔馴染みの良さ。「クラシックスタイルに興味はあるけれど・・・」とこれまで掛けたことのなかったお客様が、自然と手に取り、初めてのクラシックスタイルにご挑戦いただけている。というご報告を全国の取り扱い店舗さまからいただいております。そしてこのシリーズのもう一つの特徴は「オールチタンのメタルテンプル」。外観を邪魔しない位置にこのシリーズ専用設計のベータチタンのリガメントパーツを組み込みました。そしてテンプル本体については純チタンを使用。金属なまし(金属に熱を加え、柔らかくする処理)の設定を弊社独自のレシピによって微調整。硬さと柔らかさの絶妙なバランスを実現し、きっちり調整のできるメタルテンプルに仕上げました。最後にテンプルエンドにボリュームをもたせ、フレーム前後の重量バランスを整えました。こちらのシリーズの看板商品TS-10734。ここ数年で圧倒的な売上NO.1フレームです。

トニーセイムのCelluloid collection。
届けたいのはあなたです。

T-cut

T-cut

職人の持つ経験と技術。
ブランドと生産者の思いが融合したアイウェアを生み出すために。
追い求めたのは、シンプルなデザインと機能性。

実現までに鯖江に通うこと約2年。本当に大変な企画でした。出来上がったのはパッと見「普通のメガネ」。そう、シンプルでどんな方でも1本は持っている。そんなメガネにトニーセイムの持つノウハウ、テクノロジー、哲学、情熱それらすべてをつぎ込みました。最大のポイントは、とても小さなT字型のスリットが3つ並んだフロントとテンプルを繋ぐパーツ。文字通り0.1mm単位での調整を、気が遠くなるほどの回数繰り返し、最適な設定を見つけ出しました。パーツを上面から見ると視覚的にも楽しめる複雑な造形。ただし着用時に見える横顔は、たった1本ラインが入っているのみの控えめな横顔。能ある鷹は爪を隠す。こだわりパーツは控えめに。こんなところにトニーセイムの「侘び寂び」を感じていただけると嬉しいです。

このT-cutパーツによって生み出される独特のフィット感。素材の特性を活かしたしなやかなバネ性。横顔にテンションがかかっているのは感じるけれど嫌じゃない。あえて言うと赤子を抱える親の両腕のような感じ…(わかりにくくてすいません)。お選びいただいたお客様にお聞きすると、「最近こういう普通のメガネが少なくて」とか「仕事用にします」など、このベーシックなデザインをご評価くださっていることが多いように思います。トレンドど真ん中ではないけれど、ずっと長く愛用できる。そんな風に感じて頂けているのなら本望です。
そういえばトニーセイムとしてはかなり久しぶりにリムレス(フチなし)フレームも企画しました。シンプルで無駄のないメガネです。機会があればよくよくご覧いただきたいのが、レンズとフレームを固定してるネジ。なんと特注で製作しました。一般的なものより頭を小さくし、フレームに刻んだくぼみにピタっと収まります。そうすることによってネジの存在感を少しでも和らげ、すっきりとした印象にしました。私はこの企画を通じて工場の方から言われた2つの言葉が忘れられません。1つは「これは良いメガネだけど、本当に職人泣かせだ…」と嬉しそうにおっしゃっていたこと。そしてもう1つは「久しぶりに自分でかけたいと思うメガネですね」と言って頂けたこと。ブランド側と生産者側、両者の思いが融合したコレクションとして、現在トニーセイムでは一押しのコレクションでございます。

トニーセイムのT-cut。届けたいのはあなたです。

New Wave

New Wave

これがトニーセイムの真骨頂。
圧倒的な機能と品質、2万円代という価格が生み出す最高の満足感。

これぞトニーセイムの真骨頂だと思っています。私たちが考える、メガネの品質、デザイン、かけ心地の基準。それら全てを満たすもの創りを行いながら、価格はできる限り抑える。もちろん、使用する素材には一切妥協はしていません。ここ十数年でメガネの平均単価は大きく下がりました。それ自体はユーザーにとって選択肢が増え、良いことだと思っています。そんななか、「ちょっと良いものを」というニーズも多くあるということも良くお聞きします。「ちょっと良いもの」ってどれくらい?答えは人それぞれかと思いますが、トニーセイムが出した一つの答えがこの価格帯(〜20,000円)でした。

もちろんそれでも決して安いメガネではありません。だからこそ最初にお伝えした、品質、デザイン、かけ心地に対しては並々ならぬ熱意を注いでおります。コレクションのキーパーツは「New Wave」と呼んでいる機能性パーツ。ベータチタンのブロックに、ワイヤーカットによってスリットを施し、その全てのスリットの角度と深さを変えています。わずかな力にも反応する角度と深さから始まり、徐々に角度を変えながら力を逃していきます。もちろんカットの深さは柔軟性と耐久性のバランスも熟考し、最適なバランスでデザインし、効率的に掛け外しの際に生じる力を分散し、型崩れを防ぎます。
そのパーツのスリットが寄せては返す「波」に見えることから「ニューウェーブ」と名付けました。実はこちらのパーツ、メガネには必要不可欠な「調整」にも役立つ構造になっています。お顔の幅に合わせたり、お耳の高さに合わせたりする調整を全てこのパーツで行うことができますので、眼鏡店の皆様からもお褒めの声をいただいております(お客様自身でご調整されることはお控えいただき、お近くの眼鏡店さまへご相談くださいね) 。バリエーションは豊富です。シンプルなメタルフレームから、トレンドライクなコンビネーションフレーム、ヨーロッパのチームがデザインしたグローバルコレクションもこちらのシリーズがベースになっています。もちろん今後も皆様の様々なニーズに応えるべく、ラインナップは拡充していきます。2万円代のメガネフレームに新しい波(ニューウェーブ)を起こします。

トニーセイムのNew Wave。届けたいのはあなたです。

VAL

VAL

薄くて軽い。
まるでシートのようなアセテートフレーム。
軽やかに、鮮やかに、驚きのかけ心地をお届けします。

VALと書いて、「バーチカルアセテートライト」と読みます。バーチカル=垂直。アセテートライト=薄くて軽いアセテートフレーム(トニーセイム用語です)。 つまり、縦方向に薄いアセテートフレームという意味です。置いてあるフレームを見るだけではこのシリーズの最大の特徴を感じることはできません。まずは手に取り、上から見てみましょう。フレームの奥行きが削ぎ落とされ、薄くなっているのがお分かりいただけるかと思います。一番薄いところは約2mm、まるでシートのようにペラペラなデザインなんです。薄くするメリットとしてはやはり軽くなります。トニーセイムのバーチカルアセテートライト、その名に恥じない、非常に軽い装用感です(ぜひ店頭でお試しください)。

そしてもう一つ。厚みが薄くなる分、透明感のある生地は一般的なアセテートフレームよりも明るく見えるという点も、メリットとして感じていただけるかと思います。世間には薄いメガネ、実は沢山あります。ただ、薄いメガネに起こりがちな問題点は、「フロントが逆反りしてしまいやすい」ということです。フロントの強度が足りず、ブリッジ(両側のリムをつないでいるフロントの中心部分です)から逆ハの字に沿ってしまい、レンズと目の距離や角度が変化し、見え方に悪影響を及ぼします。トニーセイムとして「逆反り」は防ぎたい。そのために考えたデザインは、ブリッジ周りと、フレームの耳側の部分に厚みを残すということでした。
最薄部2mmのフレームを作るために、なんと6mmのプラスチック生地を仕入れて、そこから削り出して作っています。いわば素材の約半分は捨ててしまっていることになりますから、うちの社長はいつも「本当贅沢なフレームだよね」と言っています。ただ、そうすることによって、「光学的に安定した、ペラペラで圧倒的に軽いフレーム」を実現できているのです。それでいて価格は2万円代前半。「プラスチックフレームは重たくて掛けたくない。」そう思っていらっしゃるお客様、騙されたと思って一度お試しください。プラスチックフレームに対する感覚が180度変わることをお約束いたします。

トニーセイムのVAL。届けたいのはあなたです。

Metal Blow

Metal Blow

時代が変わっても必ずそこにあり続ける。
デビューから続く、ブランドのアイコンとしてのデザイン

「トニーセイムと言えばメタルブロー」どうやらそんな捉え方をしていただいているお客様もいらっしゃるようです。おそらくブランドのデビューモデルがメタルブロータイプだったからかと存じます。トレンドの変化によって最近は他社さまのラインナップからメタルブローのリリースが少ないという声を良く聞きますが、そんな中継続して展開を続けております。やはりこの手のデザインは必要ですよね?主に男性。お仕事から休日まで幅広く使えるアイテム。仕事中はキリッと「引き締まった表情」を、休日には程よい「キチンと感」を演出できるアイテムと言えばやっぱりメタルブローなんじゃないかと、トニーセイムは考えております(もちろんそれ以外のシチュエーションにも幅広くお使いいただけます)。

25,000円のスタンダードモデルから、65,000円の最上級モデルまで、価格帯も幅広くラインナップし、お客様のニーズに合わせた提案が可能です。機能性パーツに関してはモデルによって様々ですが、現在のメインコレクションであるTS-10415シリーズを例にご説明すると、「特徴は、まずフロントからテンプルへかけての流れるような一体感。しかも、このフロントからテンプルの間には2箇所、ベータチタンの機能性パーツ「リガメント」が組み込まれています。それにも関わらず、何か余分なパーツが付いているような印象は無く、あくまでラインが繋がったデザインに仕上げたところに、ブランドの哲学が反映されています。
2箇所のリガメントはそれぞれ違った役割を持ちながら、それぞれが連携して、まるで1つのバネのように機能します。そして、トニーセイムのメタルブローにも、その他のシリーズと同様、色の魅力をたっぷり込めました。なかでも特徴的なのは「バイカラー」と呼ばれる2色使い。主にフロントのメタルブローの正面と上面で色を切り替えております。ふとした時に見えるさりげない色使いが、女性と比べると色を顔周りに取り入れにくい男性には、とても効果的な差し色になります」とこんな感じでございます。ブランドのアイコンとして存在するメタルブローシリーズは、今後もブランドの定番モデルとして進化を続けます。

トニーセイムのMetal Blow。届けたいのはあなたです。