T-cut

一歩先への挑戦。職人の持つ経験と技術、ブランドと生産者の思いが融合したアイウェアを生み出すために追い求めたのは、シンプルなデザインと機能性。どちらにも妥協しないブランドのDNAと価値観が息づくアイウェア。

Made by tonysame

Project of T-cut

約2年前、これからのブランドの中核を担うシリーズ開発を目指し、プロジェクトをスタートさせました。プロジェクトテーマは、「トニーセイムというブランドの持つDNAと価値観が息づいたもの創り」「これまでより一歩深い生産工場との関係性によって生まれる“新しい”もの創り」。様々なアイデアの中から浮かびあがった、βチタンにT字型のスリットを入れることによって生まれる「T-cutヒンジ」を軸とした商品開発は、これまでもタッグを組んできた生産工場の最大限の協力を得ながら、挑戦と検証を繰り返しながら進みました。

緻密なコミュニケーションによって実現した
「T-cutリムレス」

ファーストコレクションには、トニーセイムのプレミアムラインでは初となる「リムレス」タイプもラインナップしています。さまざまなアイウェアデザインの中でもシンプルな美しさが際立つリムレスタイプにおいて、トニーセイムの考える「美しい眼鏡」を実現するために、妥協の許されないデザインを企画しました。熟練の職人でさえ、「これは工場泣かせだ。」と言葉を漏らさずにはいられないデザインを形にするために気が遠くなるような緻密なコミュニケーションが求められました。

培った経験と技術が込められた「T-cutヒンジ」

T-cutシリーズでは「ワイヤーカット」による精微な業を用いて、ヒンジへT型のスリットを入れることに挑戦しました。同じ体積のチタンを用いた場合に、直線的なスリットのみで構成したデザインとT型のスリットを用いたデザインを比較すると、より長い距離で力を分散することができます。その結果、柔軟性に富みながらも破損と変型の可能性を減らすことに最大限配慮した新しいヒンジが完成しました。常に挑戦を繰り返している生産工場が持つ、かけがえのない“経験と技術”そして常に一歩先を目指すトニーセイムの哲学。そのすべてがT-cutヒンジというパーツには込められています。
※ワイヤーカットとは、ワイヤー線に電流を流して金属を裁断する技術で、 主に精密さの求められる航空機などに活用されています。

more features point
  • 「T」をなぞるようにラインを描く3か所のカットはユニークな見た目だけでなく、0.01mm単位での修正を繰り返すことで独自のしなやかなフィット感と、必要とされる柔軟性、復元力を獲得。

  • メタルフレームに採用した前後2本のブリッジを配置し安定性を高めたダブルブリッジ構造。正面からの見え方、角度を変えての見え方、それぞれトニーセイムらしい造形を見てとることが可能。

  • リムレスフレームには、一体成型のチタンブリッジ。正面の六角ネジとステイが隙間なく組み合わさる造形、レンズの側面を3点で固定するためのカット、レンズに合わせた調整を実現するためのステイ裏のくぼみなど、細部までこだわり抜いたデザイン。

  • IPメッキとメッキによるスタンダードカラー、アンティークカラー、塗装による特注カラーまで用意したメタルのカラーバリエーションは、それぞれに合わせたテンプル生地をチョイスすることで、あらゆる人の価値観を満たすスタイルを見つけられる。